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神経内科編

2014/3/7掲載
 
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「胃が痛い」では診断付きにくい狭心症 自己判断せず、具体的な症状告げることが大切
 
西村内科脳神経外科病院 医師
園田 隆次 氏
皆さんがお医者さんにかかったとき、病状の伝え方次第で、診断が遅れ、命取りになるケースも考えられるそうです。狭心症を例に、症状の伝え方など、上手な受診の仕方について話を聞きました。

 ■狭心症とは、どのような病気ですか。
 全身に血液を送るポンプの働きをしている心臓は、筋肉の袋のような構造をしています。その中に血液がたまっていて、筋肉が収縮すると、血液が心臓から全身に押し出されるという仕組みです。この筋肉に血液を送っているのが、冠状動脈で、心臓を取り囲むように走っています。動脈硬化などによってこの血管が狭くなり、血流が滞ってしまうことで起こる心臓の病気が狭心症です。

 ■どのような症状がありますか。
 典型的なのは、胸が締め付けられるような胸部圧迫感や息苦しさです。この他、背中の痛み、左肩の痛み、左の小指の痛み、喉や奥歯の痛みなど、心臓ではない部分の痛みが出ることもあります。また特に注意したいのが、おなかの痛みです。病院を受診し、おなかのあたりに痛みがあるとき、医師に「胃が痛い」と告げてしまうと、「胃の検査をしてみましょう」ということになります。しかし胃痛ではなく、「このあたり」と、痛く感じる場所を指し示せば、医師はその周辺の臓器全般を思い描き、いろんなケースを想定し検査をします。狭心症は、診断が遅れると命取りになりかねませんので、伝え方にも注意が必要です。

 ■上手な受診の仕方についてアドバイスをいただけますか。
 患者さん自身がさまざまな手段で情報を集め、「私は〇〇の病気じゃないですか…」と、先に病名を決めつけたり、部位を特定して痛みを訴えられるケースがあります。心配される気持ちは分かりますが、まずは医師の診断を仰ぎ、適切に治療を進めることが大切です。症状がいつから起こり、どのあたりが、どのように痛むかを丁寧に教えてください。あらかじめメモに伝えたいことを書いておくのも良い方法です。



 
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