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歯科最前線 情報開示とインフォームドコンセント

2005/10/1掲載
 
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入念な準備と信頼関係が必要
 
細川歯科医院長
細川 孔氏
歯にトラブルを抱えた時、どのような歯科治療が自分に適しているのか判断するためには、インフォームドコンセントが重要だと言われます。自分に合った治療法を選ぶ上で大切とされる情報開示について聞きました。

 ■歯科治療において、なぜ情報開示が必要なのでしょうか?
 患者さんの多くは、「歯が痛い」「歯がとれた」など歯に関するさまざまな悩みを抱えて来院されます。緊急の痛みはまず取り除くことが先決ですが、症状の原因を追及するために、口の中の資料を採得することから始まります。分析結果は、わかりやすく説明します。治療方法を説明するのでなく、患者さんの現状を的確に伝えることが大切です。その為にも、術前のレントゲン写真をきちんと記録に残して情報を開示し、病気の認識からはじまり、同じ目標に向かうことがインフォームドコンセントです。

 ■具体的には、どのような形で進められるのですか?
 まず術前のレントゲン写真や、口の中の写真.模型などを撮ります。この時、視診・触診を行うのはもちろん、時間をかけた問診を行います。患者さんの一番の情報源は問診なのです。基礎資料が揃ったら、それを的確に分析した上で、患者さんが望む治療に対して、どういう手段・種類があるか、時間的・経済的メリット・デメリットを全て説明します。「痛みを止めたい」「やり直しがない壊れない歯にしたい」「見た目をよくしたい」など患者さんの意向はさまざまです。希望に沿った納得のいく治療を選択するには、医師との十分なコミュニケーションも必要です。歯は、患者さんのかけがえのない大切な臓器。十分な準備(治療順序・期間など)と計画を重ねた上、再度治療の流れの説明をし、同意を得てはじめて治療が求められます。



 
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