くまにち メディカルインタビュー
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整形外科編

2013/12/30掲載
 
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中高年に多い腰や足の痛み 腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさく)症」の可能性も
 
成尾整形外科病院院長
成尾政一郎氏
医学博士
腰や足の痛みを「年齢のせい」にしていませんか。放っておくと、症状が悪化して日常生活に支障が出たり、歩けなくなったりするそうです。足腰の痛みとその原因、治療法について尋ねました。

 ■加齢とともに足腰が痛くなる人が増えるそうですが。
 整形外科を受診する中高年や高齢者の患者さんで、腰痛や足痛に悩んでいる方は多いですね。特に最近は高齢化に伴い、腰部脊柱管狭窄症などが増加。国内の推定患者数は約240万人といわれています。この病気は加齢による脊椎(せきつい)骨の変形で、腰部の骨の中にある神経の通り道である脊柱管が狭くなり、その中の神経が圧迫されることが原因で起きます。主な症状は腰や足の痛み、しびれなどです。

 ■初期症状を教えてください。
 立ってすぐや歩き始めは何ともないのに、しばらく歩いていると足腰がだんだん痛くなったりしびれたりします。少し座って休むと症状が治まり、また歩けるようになるという間歇性跛行(かんけつせいはこう)が主な特徴です。そういう症状が見られたら、早めに医師に相談されることをお勧めします。

 ■具体的な治療方法は?
 診察と検査で、症状の原因である病気を正確に診断することが大切です。まず、保存的治療方法を試みます。血流をよくする薬の内服や、痛みが強い場合はブロック注射や鎮痛剤の併用と同時に、家でできる簡単な運動やストレッチ、生活上の注意点も指導します。また、つえやシルバーカーも腰や膝の負担を和らげ、症状を軽減させます。しかし、これらの治療でも症状に改善が見られず、日常生活に支障がある場合は、患者さんと相談の上、手術を検討します。

 ■手術について教えてください。
 腰部脊柱管狭窄症では、脊柱管を広げて神経の圧迫を取り除く椎弓(ついきゅう)切除出術や椎弓形成術を行います。最近では、顕微鏡や内視鏡などを用いた侵襲の少ない手術も行われており、個人差はありますが、手術の翌日から数日の間で歩けるようになる方が多いですね。腰椎の不安定性の高い症例で行う脊髄固定手術でも、手術用コンピューター・ナビゲーション・システムにより、手術の精度、安全性が上がってきました。また、症状によって適用は限られますが、間歇性跛行のみの場合、神経を圧迫する部分の骨と骨の間に脊椎用インプラントという医療機器を設置し、間接的に圧迫を減らす手術もできます。この手術は骨を削ったり、神経を直接触ったりすることがないため、従来の外科的治療に比べてリスクが軽減され、局所麻酔での手術も可能です。



 
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