くまにち メディカルインタビュー
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歯科最前線 歯科・定期管理

2005/10/22掲載
 
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CURE(治療)からCARE(管理)へ
 
  本田デンタルケア院長
本田 康生氏
歯学博士
お口の健康を保つことは、生涯自分の歯で美味しく食事をし、全身の健康を保つことにつながります。近年重視されている「歯科医院で行う定期管理」について聞きました。

 ■お口の定期管理について教えてください。
 近年の歯科医療は、CURE(治療)からCARE(定期管理)へとシフトしています。私自身、子供時代から歯科医院に対してのイメージは、痛い、怖い、歯を削る金属音、薬のにおいなど不快なイメージでいっぱいでした。痛くなってもなかなか足が向かず、痛みが治まると行きたくないというのが本音でした。  現在では、そのように痛む前に、定期的に歯科医師に診てもらうことで、早期にむし歯の発見・治療をし、歯石をとって歯ぐきのチェックを受け、歯槽膿漏の予防を行うという考え方になってきています。欧米の歯科医院では、定期的なケアを行うことは日本よりかなり一般化しています。それは、治療が終わってからのケアこそがお口の健康に最も大事だと考えられているからです。  一度治療が終了した方や、現時点では治療が必要ない方なども、数カ月に一度を目安にプロフェッショナル・ケアを受けられることをお勧めします。これは、歯科医院で、歯ブラシの届かない部分の清掃を中心に、各種検査やブラッシングの指導、予防処置などを行うことです。これにより、お口の健康を維持していくことを目標としています。もちろん治療が必要な場合は、痛みや侵襲(歯を削る・抜くなどの外科的処置)を最小限に抑えて治療します。 日本の各医療機関が出しているデータにおいても、定期的にメンテナンスを受けた方とそうでない方の、歯周病やむし歯の罹患率に差が出ていることが証明されています。また、寝たきりや要介護の方々に対しての口腔ケアが、著しく重要であることはご存知でしょう。みなさんも、痛くなる前に、腫れる前に、噛めなくなる前に、今の状態を保ち続けていくことの重要性を考えてみられてはいかがでしょうか。



 
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