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歯科最前線 歯科用CT

2005/10/29掲載
 
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精密な検査でより正確な診断
 
添島歯科医院歯科医師
添島 義樹氏
厚生労働省指定臨床研修指導医
歯科用のCT(コンピューター断層撮影)検査があるのはご存知ですか?今までより、精密な検査でより高度な診断ができるようになったそうです。歯科用CTについて聞きました。

 ■歯科用のCTについて教えてください。
 従来からの歯科用レントゲンでは2次元的な情報しか得ることができませんでした。しかし、歯科用CTスキャンでは、前後、左右、上下のどの方向からでも3次元の立体画像で、多くの情報を提供してくれるようになっています。そのため、病気の位置や範囲をより正確に、より高度に確認することができます。  X線量は、通常の歯科用レントゲンの7〜10枚分程度、医科用の100分の1〜30分の1なので体への影響は問題ありません。また、解像度も高く、精密な画像を得ることができます。また、時間も10秒程度で座ったままでの撮影が可能です。

 ■実際にどのような治療で使用されるのでしょうか。
 インプラント治療においては、欠損部の周囲の骨の質や高さや厚み、形体が正確に分かるので確実な診断が可能です。また、歯周病においても、歯の周囲の骨の吸収状態がよくわかり治療計画に役立ちます。そのほか、根の先の病気、親知らずの抜歯や矯正治療、腫瘍の有無や大きさ、位置関係もわかりやすくなっています。画像は、患者さんも一緒に見れるので、自分の歯や顎の状態を立体的に見ながら治療の説明を受けることが可能です。健康保険適用外ですが、これから歯科治療にCTを取り入れることで、患者さん自身も理解しやすく、不安や負担の軽減にもなるのではないでしょうか。



 
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