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消化器内科編

2013/7/5掲載
 
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進化するハイビジョン内視鏡 胃、咽頭、食道がんの早期発見に有用
 
医療法人社団魁正会 服部胃腸科 理事長・院長
後藤 英世氏
胃、咽頭、食道がんの発見や病変の観察に威力を発揮しているハイビジョンタイプの内視鏡「NBI」。がんの早期発見・治療につながる検査システムについて聞きました。

 ■医療機器は年々、進化しているそうですね。
 最近は、NBI(Narrow Band Imaging)という検査システムが注目を集めています。「狭帯域光観察」と呼ばれるもので、通常の内視鏡(白色光)より光の波長を狭めて観察します。拡大内視鏡と組み合わせると、粘膜表層の微細な血管や表面の模様をとらえることができます。小さな病変の発見や精密検査にも有用で、従来の検査より腫瘍を明瞭に抽出することが可能です。

 ■どのようながんに効果的なのですか?
 特殊な光を用いるからといって、全てのがんの発見率が高くなるというわけではありませんが、特にこの検査で威力を発揮するのが、咽頭がんや喉頭がん、早期の食道がんと言われています。また、胃がんではがんの広がりを観察するのに有用です。

 ■NBI検査は、今までの内視鏡検査と異なるのですか?
 通常の内視鏡検査との切り替えは、ボタン一つでできます。麻酔を使用するため、苦しさや痛みはほとんどありません。所要時間は、通常の内視鏡検査より、喉や食道を観察するのに数分長くかかるだけです。何も異常がなければ、約7〜8分で終了します。検査料も従来の内視鏡検査とほとんど変わらないので、年に1回はハイビジョンタイプの内視鏡で検査されることをお勧めします。



 
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