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産科・婦人科編

2013/2/22掲載
 
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女性に特有の片頭痛 ホルモン剤の服用で症状の軽減も
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
生理前になると、片頭痛に悩まされるという女性は多いのではないでしょうか。20〜40歳代の女性に多く発症すると言われる片頭痛と女性ホルモンとの関係、薬の服用などについて、詳しく聞きました

 ■片頭痛と女性ホルモンとの関係について教えてください。
 片頭痛の発症は、女性ホルモンの一つである卵胞ホルモン(エストロゲン)の変動に影響されやすいということがわかっています。片頭痛は、脳の血管が拡張し、血管の周囲に炎症が起こることで頭に痛みを感じるのですが、血管を拡張させる物質の一つが、セロトニンと呼ばれる脳内物質。エストロゲンの分泌が急減すると、セロトニンも減少するため、脳の血管が拡張し片頭痛が起こるのです。エストロゲンが急減する排卵期や月経初日前後のほか、閉経前後、時にはエストロゲンを抑制する排卵誘発剤でも片頭痛が起こることがあります。

 ■妊娠中は片頭痛が軽くなるという人もいます。
 妊娠中は、胎盤からエストロゲンがたっぷり分泌されているため、一般的に片頭痛は少なくなります。ところが出産後は、以前より片頭痛がひどくなることも。胎盤から分泌されていたエストロゲンがなくなることに加え、育児ストレスや睡眠不足が加わることが考えられます。

 ■薬の服用について教えてください。
 妊娠26週以降の片頭痛には、胎児への影響を考えると服用できる薬剤がなくなりました。片頭痛のために、1カ月に10回以上鎮痛剤を飲んだり、鎮痛剤がだんだん効きにくくなってきた時には、低容量ピルやホルモン補充療法が効果的な場合もあります。詳しくは専門医にお尋ねください。



 
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