くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科編

2013/2/1掲載
 
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皮膚科による老人性色素斑(シミ)の治療 それぞれの治療法の特性を把握して選択を
 
のぐち皮ふ科院長
野口 博光氏
医学博士。皮膚科専門医。 1990年防衛医大卒。自衛隊熊本病院、熊本大・大学院を経て、のぐち皮ふ科院長。
鏡を見て、いつのまにか増えたシミにがっかりすることはありませんか? 一度できてしまったシミを日常のお手入れで改善するのは、なかなか難しいようです。皮膚科で行うシミの治療法について聞きました。

 ■シミはなぜできるのですか?
 シミには肝斑(かんぱん)やソバカスと呼ばれる雀卵斑(じゃくらんはん)などさまざまな種類があり、できる原因も異なります。老人性色素斑は30歳代後半になって男女ともに顔や手の甲などに現れてくる、いわゆる色素沈着です。主な原因は紫外線と加齢で、紫外線を浴びるとメラニンを作るメラノサイトという細胞が活性化し、メラニン色素が過剰に放出されます。その後、メラニン色素が肌の内部に停滞するとシミになってしまうのです。

 ■どんな治療法がありますか?
 レチノイン酸とハイドロキノンの外用剤(塗り薬)があります。レチノイン酸には、角質をはがす、表皮の細胞分裂を促進し皮膚の再生を促す、真皮のコラーゲンの生成を促す―などの作用があります。ハイドロキノンは美白作用に優れ、メラニンの合成を阻止し、できてしまったメラニンも取り除く効果があるとされます。ハイドロキノンは市販の化粧品にも使用されていますが、美白作用の副作用で赤みやかぶれが出ることもあり、濃度が低く抑えられています。医薬品として常用する場合は、皮膚科の医師の処方を受け、適切に使用することが大切です。

 ■ほかにも治療法はありますか?
 レーザーや光治療、ビタミン導入(イオン導入)などがあります。レーザーはシミの除去に優れた効果がありますが、照射後は保湿や紫外線対策をきちんとしないと、再び同じ場所にシミが出ることもあります。光治療はレーザーに比べて肌への負担は少ないものの、複数回の照射が必要で、3週間ごとに5回ほど行います。ビタミン導入は、肌に微弱な電流を流すことでビタミンA、Cを皮膚深部に導入し、肌の状態を改善していく方法です。各治療法の特性は、医師からよく説明を受けた上で選択されるとよいでしょう。

 ■シミで注意点があるそうですが。
 老人性色素斑に見えるものの中に、まれに悪性度の非常に高い皮膚がんである悪性黒色腫の場合があります。放置すると皮膚の切除が広範囲になり、生命の危険にもつながります。短期間で大きくなったり色むらがあるシミは一度、皮膚科の受診をお勧めします。



 
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