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歯科編

2013/1/25掲載
 
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悪化すると歯が抜けてしまう歯周病 手遅れになる前に定期検診で予防を
 
リコデンタルクリニック院長
神ア 理子氏
年末年始などの忙しい時季に「歯の痛み」を訴える人が多いそうです。その原因の一つが歯周病なのだとか。若年化しているという歯周病について、専門医に聞きました。

 ■歯周病とは。
 歯の周りの歯周ポケット内が歯周病菌に感染し、歯茎(歯肉)が腫れたり、出血したりします。日常生活で付着した歯の汚れが原因となって発症する病気で、成人の約80%以上がかかっていると言われています。進行すると歯を支える骨を溶かしてしまうため、歯が抜け落ちる恐れがあります。

 ■自覚症状はありますか。
 歯を磨いた時に出血したり、歯茎に赤いところが見られたら、歯周病の初期段階です。歯科医院で歯石を取り除くなどして治療します。歯磨き後も歯の裏側がざらついていたり、鈍い痛みを感じたり、食事中に思い切りかむことができないなどの症状は、中度の歯周病が疑われ、骨の崩壊が始まっている可能性があります。さらに、病状が後期になると、歯茎の切開など外科的な処置が必要な場合もありますので、早期発見、早期治療が大切です。

 ■予防法はありますか。
 規則正しい生活習慣と歯磨き、そして歯科医院で定期検診を受けることが大切です。歯周病は、全身的な疾患(動脈硬化・肺炎・早産など)にも影響を与えます。自覚症状が出る頃には進行していることもあります。口腔内の状態にもよりますが、3カ月に一度は定期検診を受けましょう。歯周病で無くなった骨が元の状態に戻ることはないですし、若い方にも歯周病の進行は認められます。男女問わず、恥ずかしがらずに何でもご相談ください。



 
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