くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2012/12/7掲載
 
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病名がはっきりしない、つらい「痛み」 顎の疾患が関係していることも
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
首、肩、顔面などに起こる謎の痛み。顎の疾患と関係しているケースが多いそうです。原因や対策について聞きました。

 ■「痛み」に悩まされている人が増えているそうですね。
 はい。頭部や顔面、首、肩、背中などに、にぶい痛みや激痛が走り、MRIや血液検査など詳しい検査をしても原因が分からず、はっきりとした病名がつかない痛みがあります。鎮痛薬を飲んでも治まらず、いつ治るかもわからない不安からうつ状態になり、食欲減退、睡眠障害が起き、つらい思いをされている方も多いようです。このような慢性的な痛みは、噛み合わせの不調からくる顎関節の障害が関係しているケースも多いのです。

 ■「顎関節の障害」とはどのような症状ですか?
 さまざまな原因で顎関節に障害が起こると、下顎がズレて本来の噛(か)む位置が変化し、噛み合わせが低く感じたり、噛むと違和感や顎のだるさを感じることがあります。無意識に歯ぎしりやくいしばりをして違和感を解消しようとしますが、その結果過剰な力が筋肉にかかり、それが痛みとなって顎周辺から首、肩、全身へと広がります。中には筋肉が神経を圧迫し、めまいや視力低下、耳鳴りなどが起こることもあります。痛みが長く続くと精神的にも影響して、マイナス思考になり、生活にも支障が出るようになります。

 ■治療法は?
 まずは全身に及ぶ痛みを理学療法やリンパマッサージ、整体などで、できるだけ早く取り除きます。痛みを根本から治すには歯や顎だけでなく全身に目を向け、心のケアを含めた総合治療が大事になってきます。詳しくは専門医に相談ください。



 
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