熊本県医療ガイド
▼Q:大腸がんには、早期発見が有効と聞きましたが。

A:現在日本人の大腸がんは、胃がんを超えるスピードで増え続けています。幸いなことに、大腸がんは他のがんに比べて「進行」が遅いという特徴をもっていますので、早期に発見さえすれば、ほぼ100%治る可能性があるのです。では、どうすれば早期発見できるのか。それには定期的な検査を行うしかありません。血便やおなかの痛み、便秘や下痢を繰り返すなどの症状は、がんがある程度進行しないと出てきません。時には、全く症状に表れないこともあるのです。そこで検査が力を発揮することになります。ところが検診レベルの「便潜血検査」だけでは、残念ながらすべての大腸がんを発見できるわけではありません。一番確実なのは「内視鏡による検査」だと思います。

▼Q:大腸の内視鏡検査は、どうしても「怖い」といったイメージがあるのですが。

A:当院では、胃・大腸の病気の早期発見に力を入れています。患者さんに、安心して検査を受けていただくことができなければ、早期発見もできません。「百聞は一見にしかず」です。実際の検査をライブビデオで(医療従事者用と患者さん用の2パターン)ごらんください。
検査は、専用のトランクスを身に着けて行います。検査中は、熟練した確かな技術で丁寧にカメラを入れていけば、おなかの痛みや張りはほとんどありません。ご希望の方には、軽い麻酔を使って、眠っている間に検査を受けていただくことも可能です。もし病気が見つかっても、小さなポリープの段階なら、ほぼ完全に治すことができます。怖がって検査をしないことの方が、ずっと「怖い」と私は思います。ご自身のためだけでなく、ご家族のためにも、気になる症状のある方は、勇気を出して検査を受けることをお勧めします。

▼Q:「プライマリケア」について少し詳しく教えてください。

A:かかりつけ医やホームドクターとほぼ同じ意味で、患者さんが「最初に接する医療」と考えてください。健康に関するいろいろなことに関して、気軽に相談できる先生が身近にいらっしゃることが大切だと思います。日常的な病気の診療から健康相談、専門医や救急施設への橋渡しといった交通整理的役割まで、総合的に幅広く診ることだと心得ています。医療はいろいろな分野で日々進歩しています。我々も常に勉強が必要だということです。

谷崎MAクリニック
院長 谷崎俊哉先生

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